鉄?テフロン?ステンレス?最強のフライパンって考える事ありますけど、いったい素材ごとで何がどう違うんでしょうか?
それぞれの用途に合ったフライパンを使い分けるのが良いのでしょうか?
今回はフライパンの素材ごとの特性と、向いている料理について比較してみました。これからフライパンの購入を考えている方は是非参考にしてくださいね!
テフロン加工について
正確には素材ではないですが、テフロン加工を理解するのは重要です。テフロン加工有りのフライパンと同じ要領で加工無しのフライパンを使うと、大体焦げ付きます。
テフロンとは、米国デュポン社のフッ素樹脂に付けられた登録商標です。なので、デュポン社しか使えません。マーブルコートもテフロン加工もダイヤモンドコートも全部フッ素樹脂コーティングの商品名です。原理は同じです。(微妙に違いますが。)
簡単に説明すると鍋表面をツルツルした膜でコーティングする事で、汚れがこびりつかない、焦げ付きにくいという訳です。
メリット
焦げ付きにくく、汚れにくいので、扱いが簡単で手入れが楽。
デメリット
コーティングがはがれると効果が無くなる。コーティングは普通に使用していたら2年くらいで無くなるみたいです。まぁ無くなったらテフロン加工無しのフライパンと同じように使ってもいいです。
テフロン加工なしのフライパンの使い方
フライパンはしっかりと油を馴染ませ、火加減を調節する事で焦げ付きにくくなります。
それでは素材ごとの特性を見ていきましょう。
鉄
パール金属 鉄職人 鉄製 フライパン 26cm H-8536
やっぱり鉄!という方が多い鉄フライパン。中華鍋なんかもこれですね。
オールマイティに何でもこなしますが、強火で一気に炒めたり、焼き色を付ける料理が得意です。
メリット
鉄フライパンは高熱に耐える耐久性、蓄熱性、放熱性どれも高いレベルのまさにフライパンのための素材ですね。更にフライパンの鉄が料理に鉄分を加えてくれる事により、栄養補給にもなります。
鉄フライパンの特性として使い込むほどに黒くなります。これは表面が酸価皮膜(黒さび)に覆われるためで、これにより赤錆びが発生しにくくなります。
また、高温により樹脂化した油が表面をコーティングするので、焦げ付きにくくなります。
これらの理由から、鉄フライパンは使い込むほどに焦げ付きにくく、錆びにくくなる訳です。
デメリット
重く、メンテナンスが必要不可欠。
購入後の空焚き、油慣らしから、調理後は洗剤を使わず洗い水気を飛ばす必要があります。
重たいという点も、女性には不向きな点ですが、絶対鍋を振らなきゃいけないわけでも無いのでそこらへんは重量と相談を。
アルミ
AKAO 【業務用】 DONシリーズ アルミフライパン 21cm
パスタなイメージがあるアルミパン。雪平鍋なんかもアルミですね。
ソース作りやパスタ向きで、強火調理はあまり向いていない。
メリット
アルミはとにかく軽く、熱伝導率が高いことが特徴です。また、銀色の為に色の変化がわかりやすく、ソースを作る際などはアルミ製のソースパンを用いる事が多いです。
デメリット
蓄熱性はそれほど良くなく、空焚きは厳禁です。アルミは融点が鉄ほど高くないので溶けたり変形してしまいます。また、酸に弱いので、果物や酢の入った料理は不向きです。
油なじみが悪いため、かなり焦げ付きやすいです。強火調理は向きません。火加減が調節出来なければ、扱いは難しいでしょう。
ステンレス
Andr’e PACHON アンドレ・パッション フライパン 26cm AN-7
ステンレスのフライパンは手入れが楽で見た目も美しいです。
鉄と同じくオールマイティに何でもこなせるフライパンですね。
メリット
錆びに強いです。とにかく錆びに強いです。耐久性が高く手入れが楽なのもポイントです。
デメリット
熱伝導率が低く、油なじみが悪いため、ひどく焦げ付きます。しっかりと油をなじませて、熱のムラをなくし、火加減を調節しましょう。
また、鉄ほどではありませんが重いです。
最後に
フライパンの世界も奥が深いんですねぇ。
素材によって一長一短ですが、これらを組み合わせて、短所を補ったような物も存在します。例えば、アルミの表面をステンレスにする事で、軽量化、熱伝導率の向上、耐熱性、手入れが楽といったハイブリッドなフライパンも存在します。
個人的には育てるという意味でも鉄フライパンが一番好みですが、自分のニーズに合ったフライパンを購入してくださいね。