Tシャツの生地について【糸の種類や編み方、厚さ(オンス)について】

Tシャツの生地についてライフハック
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Tシャツはデザインは勿論ですが編み方や厚さ、糸の種類でも雰囲気が全然違います。今回は前回の襟(ネックライン)に続きTシャツの糸の種類、編み方の種類、厚さ(オンス)についてまとめましたよ!

前回:Tシャツの襟(ネックライン)の種類について

あなたもTシャツの深淵に辿り着きましょう!

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1. 生地について~コットン糸の種類~

糸なんてどれも一緒のように思いがちですがとても奥が深いです。これを深く調べていくとコットンの品種の違いとかもあるんですがとりあえずは糸の種類から

 カード糸

ごく一般的なタイプで、綿の繊維の短い不良部分を約5パーセント除去した糸です。全ての紡績糸はこの工程を経ています。

コーマ糸

カード糸から更に余分な不良部分を除去し、不良部分を約15~25%除去した上質な糸です。

カード糸とコーマ糸出典:オリジナルTシャツプリントドットコム

また、カード糸とコーマ糸の中間、不良部分を約10%除去したセミコーマ糸も存在します。

これら三種類の糸はそれぞれ除去した分だけ品質が高くなるので値段も高くなります。

これはコットン糸の製造工程による差であって、コットン自体の品質にも、産地(品種)によってそれぞれ差があります。品種の違いはまた別の記事で書くとします。

意匠撚糸(変わり糸)

意匠撚糸(いしょうねんし)と呼ばれるこれらの糸は、あえて本来の糸をループさせたり、太さのムラを作ることで、特殊な風合いを与える物です。多くの種類があるのですが、Tシャツでよく見る2種類の意匠撚糸を挙げます。

スラブ糸

意図的に糸に太い部分を作った糸で、糸の太さにムラがあるため、生地にした際ラフでカジュアルな仕上がりになります。

杢(もく)糸

2色の糸を撚り合わせた糸で、生地にした際に霜降り状になるのが特徴です。

2. 厚さoz(オンス)について

よくTシャツの説明に6ozのヘビーウェイトTシャツとか有りますよね?

あれは生地の厚みを判断する指標です。oz(オンス)とは本来は質量を表す単位で、1ヤード(約90cm)×1ヤード、つまり1平方ヤードの面積の重さになります。日本では馴染みが無い単位ですが、Tシャツはアメリカ発祥なのでその表記が使用されているわけです。

「厚みの単位ならcmとかmmみたいな長さの単位じゃないの?」と思うかもしれません。

oz(オンス)は本来質量の単位ですが、単位面積当たりの重さが分かれば生地の厚さの指標になるということですね。

ちなみに1oz(オンス)は約28グラムです。

ozの値が大きいほど厚く、重く、耐久性の有る生地になります。

3~4oz

Tシャツ生地としては最も薄い部類で、白いTシャツだと特に透けます。最近は薄めのTシャツも多く見られます。

薄い分厚い生地に比べれば安く耐久性も劣りますが、他の要素もあるので一概に品質が低いという訳ではありません。

4.5~5.5oz

一般的な厚さでまさに丁度いい感じですね。全てがちょうどいいくらいなんじゃないでしょうか。

5.6~7oz

僕調べではここら辺から「ヘヴィーウェイトTシャツ」の名前が付いていました。正直6.2oz位まではそこまで厚いとは思わないです。ただブランドによっては5.6ozからヘヴィーウェイトと名づける場合もあるという事です。

体感的には6.2oz位からかなり丈夫になると思います。

7oz~

硬いです。伸びないです。丈夫です。

僕は昔「good wear」というブランドの7.2ozのTシャツを持っていたのですが、凄いタフでした。脱ぐとき生地が伸びなくて大変だったのを覚えてます。ガンガン洗ってガンガン着れますし、ヨレたりしないので凄く気に入ってたました。

3. Tシャツ生地の編み方の種類

生地の編み方によって着心地や風合いが大きく異なります。

 天竺編み(平編み,メリヤス編み)

最も基本的な編み方で、一般的なTシャツはこの編み方の生地が多いです。

横方向の伸縮性に富み、生地の裏表がはっきりと異なり、凹凸の無い組織が特徴です。

名前の由来はかつて日本ではインドの事を天竺と呼び、そこから輸入された生地の織り方にちなんで天竺編みと呼ばれるようになりました。英語名はjersey stitchです。

鹿の子編み

ポロシャツでよく用いられる鹿の子編みですが、Tシャツで用いられる事もあります。

凹凸間があり、平編みに比べ伸縮性が無いですが、通気性に優れます。スポーティな服に多いです。

フライス編み

リブ編みとも呼ばれ、横方向への伸縮率が抜群です。耐久性もあり、下着などに多く用いられます。

体にフィットしてボディラインがしっかりと出るので、女性用のTシャツでよく使われます。アウターに影響しにくいのでインナーとしてもオススメです。


素材についても書き出すとキリが無いので、今回は触れませんでしたが、コットンについてや、衣類に使われるそれぞれの素材についても書こうと思います。

是非Tシャツ選びの参考にしてくださいね。

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