バーベキューや炭火焼きで大変なのが最初の炭の火起こしです。
炭の火起こしをスマートに出来たらカッコいいですよね!
今回は簡単な炭の火起こし方法から、火起こしが簡単になるおすすめ火起こし器の紹介をしていきたいと思います。
炭の火付け方法は様々
炭の火付け方法はいろいろありますが、基本にして原点なのが、煙突効果です。
この現象を理解しているかどうかで、炭の火付けの難易度が劇的に変わります。
まずは、煙突効果を理解しましょう。
煙突効果を利用しよう!
煙突効果(えんとつこうか、英: stack effect)とは、煙突の中に外気より高温の空気があるときに、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じる結果、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇する現象をいう。
出典:wikipediaより孫引き 建築設備基礎 26章 煙突効果より
燃焼を促進させる代表的なものとして、煙突があります。熱が上昇する原理を利用して空気の流れを作り、気圧の下がった燃焼部分へ自然に空気を供給します。
簡単に説明すると、煙突のような構造で燃やすと、勝手に周囲の空気を取り込んで火がどんどん大きくなるわけです。
炭の着火の際も同じような状況を作れば、放っておくだけで火が点くというわけですね!
それではこちらの動画をご覧ください。
このように、炭を綺麗に組むことで、炭そのものが煙突の壁の役割を果たしています。
内部には着火剤や新聞紙、火付きのいい炭をしっかり入れておきましょう。
また、動画ではコンロの上でやっていますが、焼き網の上でするなどして、空気の通り道をしっかり確保するのも重要です。
その後の動画がコチラ↓です。
スゴイ!見事に着火していますね。
ちなみに、この動画で使用している炭は、オガ炭と呼ばれる成形炭で、火付きが悪いですが火持ちが非常に良いです。
他にもこんな動画もあります。こちらは黒炭と呼ばれる炭を使用しています。火付きが良いのが特徴ですね。
BBQではどの炭を使うかも重要です。炭によっては、火の粉が多かったり匂いが臭かったりしますから。
炭の種類については、別記事を見て下さいね!
とはいっても、炭のサイズや形が均一ではない場合や、慣れていない場合は綺麗に組むのは難しいですよね。
そういう場合には、火起こし用の器具を用いましょう。
器具を使った火起こし方法
うちわで必死に扇がずとも、火起こし器具を使って簡単に着火が可能です。
器具を使った火起こし方法としては、以下の方法があります。
・チャコスタを使う
チャコスタとは、チャコールスターターの略で、炭の火起こし専用器具です。
先ほど紹介した煙突効果を利用した器具で、チャコスタに着火剤と炭をセットして火をつけたら、そのまま10分〜20分放置するだけで簡単に着火が可能です。
放置していても火起こしが可能なので、女性でも安全、簡単に火起こしが可能なのがメリットですね。
・ガスバーナーを使う
ガスバーナーで燃やし続けて着火させるゴリ押しの力技です。同じ所に当て続けるのがポイントで、着火剤と併用するとより効果的です。
カセットガスタイプは他でも使用できるので経済的ですし、炙り料理などにも使用できるので一つ持っていても面白いです。
ガスですから取り扱いには十分注意が必要な点と、炭によっては火の粉が舞う点に注意です。
・送風ファンを使う
うちわで風を送るのが面倒だという方には送風ファンという道具もあります。
とはいえ、送風ファンで火おこしするよりもチャコスタなどを使った方法のほうが楽ですから、火起こしの段階ではあまり出番はないかもしれません。
送風ファンが役に立つのは中盤、炭の火力が落ちてからです。うちわと違いピンポイントで風を送れるので、余計な灰が飛んだりしませんし、簡単に火力を調節できます。
などとおすすめポイントを無理して言ってみましたが、嵩張るし、個人的にはうちわの方が使いやすいので使ってないです。
・火おこし鍋を使う
火おこし鍋とは、鍋底が網状になっている鍋です。炭を入れてガスコンロで焼くことができるので、こちらも簡単に炭を着火できます。古くから使われている火起こし道具ですね。
チャコスタと同様、簡単かつ安全に着火できるという点で優れています。
家庭でBBQをする時などは、特に手軽でおすすめですね!
このように、器具を使った火起こしの方法はいくつかあるので、それぞれ好みで選べばいいと思いますが、個人的におすすめなのはやはりチャコスタですね。
平行して他の作業が出来るという点で優秀です。することがないならビール飲んでればいいですからね(笑)
次点で火おこし鍋、ガスバーナーです。安全な火おこし鍋か、男のロマンであるガスバーナー、好きな方を選びましょう!
安価な着火剤はコスパは良い
この手の着火剤、よく見かけますよね?
とにかく安いので買うことが多いと思いますが、意外と侮れない優秀さです。
おが屑に灯油を染み込ませた物がほとんどで、においと煙は出ますがそこそこ長いこと燃えてくれます。
基本的にはこの着火剤に火をつけてその上に炭を組めば火起こしできます。
チャコスタなどと組み合わせるとより効果的だと思います。
火消し壺で再利用!
食事は終わったけど炭はまだ使えるのに・・・。なんて思ったことありませんか?
そういう時は火消し壺という道具を使いましょう。
火消し壺は、炭を消火するための道具です。炭を入れてフタをすれば、酸素がなくなるので炭を消化できます。
消化した炭は次も使うことが出来る上に、火付きが良くなりますから、経済的でおすすめですよ!
和風な雰囲気がステキな火消し壺は、自宅で使うのがおすすめです!
アウトドアで使用するならこんな火消し壺もおしゃれですね!
おすすめ火おこしグッズ
さぁ、それではおすすめの火起こし道具を紹介していきます!
種類別に使いやすいおすすめの火起こし道具を厳選しました!
着火剤
まずは着火剤です。着火剤も色んな種類があるのですが、匂いや煙が少なく、使いやすいものを厳選しました!
・ロゴス エコココロゴス ミニラウンドストーブ
オススメ度NO.1!炭と着火剤を兼ねる凄いヤツ
着火が簡単なヤシガラ成型炭として有名なロゴスのエコココロゴスですが、本来の用途以上に着火剤として優秀です。
10秒〜20秒ほどライターやチャッカマンで炙れば着火し、1分ほどで全体に火が付きます。その後はかなりの火柱が上りますから、コレを着火剤兼炭として利用するのがおすすめです。
匂いや煙もほとんど気になりませんよ!
・ロゴス 防水ファイアーライター
濡れてもOK!雨でも使えるオーバースペック着火剤!
コストパフォーマンスが高いのがこちらのファイヤーライター。煙が出ず、匂いも気になりません。
水に濡れても湿気ったりしませんし、一度火が付いたら濡れても消えません。この能力が役に立つシーンはBBQではあまり無いですが、サバイバルな状況(?)では役立ちますね!
一つが13〜17分燃焼し、火力もあるのでマングローブ炭なら1つで十分です。オガ炭などは3、4個くらい使いましょう。21個入りです。
・ニチネン チャッカネン
液体だから自由自在!でも着火後だけは勘弁な!
こちらはジェルタイプの着火剤です。ジェルタイプは若干割高ですが、炭に直接塗ったり、広範囲に設置したりと使い勝手がいいのが特徴です。
煙や匂いもさほど気になりませんが、火力がイマイチなので、多めに使ったほうが良いです。
ジェルタイプの注意点として、着火後に火に直接流し込むと火が逆流し大変危険ですから、注意しましょう。
・カエンニューエース
旅館やホテルの鍋とかで見たことあるアイツ
匂いが少なく、煙も出ない上に、20分程の安定した火力を保ちますから、着火剤として優秀です。ソロのキャンプならコレ自体を燃料として利用する方も多いです。
チャコールスターター
チャコスタとも呼ばれる、火おこし器です。炭の火付けにはこの器具を用いるのが一番手間がかかりません。
折りたたみ機能があるものは収納性が良い反面若干使いにくいので、使いやすさ重視か収納性重視かで決めれば良いと思います。
・キャプテンスタッグ 炭焼き名人FD
コスパ最強なチャコスタ番長
キャプテンスタッグのチャコスタ、炭焼き名人FDはコンパクトに収納できるのがポイント。簡素な作りですが価格も安く、お値段以上の仕事をしてくれること間違いなしです。
一気にたくさん火起こししたい方には、ワンサイズ大きめを。使いやすさ重視の方には、折りたたみ機能なし版もありますよ!
・ユニフレーム チャコスタⅡ
細部までこだわった高品質チャコスタ
ユニフレームのチャコスタⅡは、折りたたみ式で収納性に優れます。価格が高く感じますが、ステンレス製で耐久性は高いですから、長く愛用できます。
ちなみにキャプテンスタッグのチャコスタは鉄製です。
しかし、キャプテンスタッグのチャコスタでも十分といえば十分ですので、より良いモノが欲しい人はどうぞ。
・Weber(ウェーバー) ラピッドファイアスターター
Made in America!作りもサイズもアメリカン!
アメリカのBBQメーカー、ウェーバーのチャコスタです。
メイドインU.S.Aならではの堅牢な作りと、直径19cmのビッグサイズで、大量の炭を火おこしできます。
バーナー
ハンディ用のバーナーは、トーチバーナーなどと呼ばれます。カセットガスを使えるタイプが互換性もあり、経済的ですからおすすめです。
ここで紹介しているバーナーは、すべてカセットガス式です。カセットガス式は、自社製ガスボンベの使用を推奨していますが、他社製ガスボンベでも問題なく使えます。
・新富士バーナー パワートーチ RZー730S
炭の火付けや炙り料理に!低価格だけど高機能
新富士バーナーのパワートーチは、逆さま使用可能、空気調節により集中炎、ソフト炎の切り替え可能など、低価格ながらしっかりした作りです。
・イワタニ カセットガス トーチバーナー
基本は新富士バーナーと同じだからデザインで選ぼう
新富士バーナーと並び有名なイワタニのトーチバーナーです。性能、機能で言えば新富士と大差無いです。好きなメーカーを選べば良いと思います。
ガスボンベは同メーカーでなくても使用できますから安心です。
・ソト(SOTO) フィールドチャッカー ST-450
アウトドアブランドで揃えたい人に!
SOTOは、新富士バーナーのアウトドアブランドです。よりアウトドア向けなデザインとなっています。
こちらのフィールドチャッカーは、基本的に新富士のRZ-730Sと性能は同じです。好きなブランドを(以下略)
・新富士バーナー ちょろ焼きくん
ロングノズルで安全安心高火力!
新富士バーナーのちょろ焼きくんは、他のバーナーに比べノズルが長いので安全に炭を着火できます。
また、比較的広範囲に炎を出せるのも特徴です。反面、炙り料理などは出来ないので注意です。
送風ファン
送風ファンは、過度な期待をせずに、うちわより便利、くらいに考えましょう。期待のハードルを下げておけば、意外と地味に役立ちます。
・バーベキュー ファン 送風機
ハンディ&ピンポイントな送風機
ノーブランドの送風ファンです。チープな作りですが必要最低限の性能は備えています。
欠点としては、ノズルが短すぎるので、あまり近づけると熱いです。なんか適当に筒をくっつけたりして改造して使いやすくしましょう。おもちゃとして有能です。
コレ以上の値段の製品もありますが、金の無駄なのでやめましょう。この価格ならば後悔もありません。
火おこし鍋
火おこし鍋は安くて安全、使いやすいのが魅力です。
・キャプテンスタッグ 炭焼き名人ハンディ火起こし器
とにかく安いのが魅力です
キャプテンスタッグの火おこし鍋は、価格の安さが魅力ですね。
ただし耐久性もお察しなので、長く愛用するのは難しいかもしれません。
・永塚製作所 火おこし イモノ底
底部が鋳鉄で丈夫!低価格だけど高品質
こちらの火おこし鍋は、底部が鋳鉄で出来ているので、頑丈で耐久性もありおすすめです。網の目が大きいのも火が伝わりやすくていいですね。
価格も安いので、コスパの良い製品です。
最後に
いかがでしたか?
ひとりでも多くの方が、この記事を参考にして火起こしが出来れば幸いです。
簡単な火起こし方法をマスターして、バーベキューや炭火焼きを手軽に楽しみましょう!