本格的にキャンプシーズンがやって来ましたね。今年はキャンプに挑戦したいという方も多いと思います。
キャンプを行う場合、まず必要なのがテントですよね。
でも初めてのテント選びは失敗が怖い・・・。そういう方のために、テント選びで知っておきたい知識とおすすめテントを紹介したいと思います。
テントを買う前に

初めてテントを買うのなら、失敗は避けたいですよね!
テントを買う前に確認しておきましょう!
利用シーンは明確に
当たり前のことですが重要なのが利用シーンをしっかり想定することです。
キャンプにも登山キャンプやファミリーキャンプ、ツーリングなど色々ありますし、それぞれの用途で使用するテントも違ってきます。
他にも、何人で使用するのか、季節はいつ頃なのかなど、具体的なイメージをしっかり持つことが、上手な買い物のポイントです。
テント泊に必要なもの
テント泊をする場合、テント以外にもいくつかのアイテムが必要です。以下に紹介します。
・グラウンドシート
グラウンドシートとは、テントと地面の間に敷くシートのことで、テント下部の防水、防汚が目的です。グラウンドシートをしないと雨が降った時にテントが浸水したり、汚れてしまいます。また、地面の石や木の根などでテントボトムが傷つくのを防ぐことが出来ますから、必須です。
ブルーシートでもOKです。
・インナーシート
インナーシートとは、テント内部の床に敷く厚みのあるマットのことで、居住性を向上させ、テント下部の保護にもなります。
要するにカーペットみたいなもんですね。テント内の床が傷ついたり、汚れるのを防止できます。極端な話なんか布を敷けばOKです。
絶対に必要ではないですが、あると安心なアイテムですね。
・ペグ&ペグハンマー
出典:http://www5e.biglobe.ne.jp/~CNC/cam-equ.html
ペグというのは、杭のことで、テントが風で飛ばされないようにする為の物です。ペグ打ちをしていないテントは風の力で飛んでしまったり、破損してしまいますから、ペグは必須です。
ペグとハンマーはテントに付属していることも多いですが、強度に欠けるので、別に買っておくのも大事です。
・寝袋・シュラフマット
出典:http://www.logos.ne.jp https://ec.coleman.co.jp
寝袋はテント泊における布団になります。寝袋のことをドイツ語でシュラフというので、シュラフと呼ぶ場合もあります。
夏場のキャンプなら寝袋代わりに家からタオルケットなどを持っていくのも勿論OKです。
シュラフマットは就寝時、下に敷くマットのことで、テント泊におけるベッドになります。コレが有る無しでは睡眠の快適さに天地の差がありますから、使用をおすすめします。
テントの種類

テントの種類は様々ですが、分類の仕方はおおまかに3種類あります。構造、形状、素材です。
以下にそれぞれの分類を説明します!
シングルウォール・ダブルウォール
テントを構造で分類した場合、シングルウォールとダブルウォールの2種類に分類できます。
2つの大きな違いは、フライシートと呼ばれる防水シートを被せるかどうかです。
ダブルウォールテントはフライシートによって、前室と呼ばれる荷物置きやリビングとして使用するスペースを確保できます。
前室がない場合は、タープを用いてリビングスペースを作ることも出来ます。

※画像上がインナーテント・下がフライシート
フライシートを用いる二層構造のテントで、テント本体は防水処理が有るものや無いものがあります。
- 前室スペースがある
- 結露に強い
- フライシートがある分設営に手間がかかる
- フライシート分収納サイズが大きい
これらの特徴から、ファミリーキャンプ、オートキャンプ用が多いです。また、初心者の方にもおすすめです。

フライシートを用いない単層構造テントで、テント本体に防水処理が施されています。
- 設営・撤収がラク
- 収納サイズが小さい
- 結露に弱い
- 前室スペースが無い
これらの特徴から登山やソロツーリングなど、軽量化を目指すシーンで使用することが多いです。
自立式・非自立式
テントは自立式・非自立式という分類をすることも出来ます。
非自立式の方が設営難易度は高いですが自由度が高いという点で車のマニュアル・オートマのような違いだと考えればOKです。(分かりにくい?)
テントの形状で分類
テントの素材で分類
テントの素材は大きく分けると3種類あります。
- 化繊
一般的なテントの素材は化繊がほとんどです。化繊もピンキリですが、一般的には軽く、丈夫で、安価なのが特徴です。通気性が悪いため結露が起きやすいのと、火に弱いのがデメリットです。
- コットン
レトロスタイルのテントに多いコットン素材です。重く、丈夫で、化繊より高価です。通気性がよく結露が起きにくく、火に強いですが、雨に弱く、カビの心配もあるなど、デリケートな素材です。
- ポリコットン(TC)
化繊とコットンの混紡で、それぞれの長所、短所を合わせた素材です。化繊とコットンの中間的な特性を持つ素材です。テクニカルコットン(TC)とも呼ばれます。
コットンテントは高価でデリケートなので最初に買うテントは化繊で良いと思います。
テント内で焚き火をする場合などはコットンテントがおすすめです。
テント選びで気になるポイント
テント選びで気になるポイントをまとめました!
耐水圧って?

耐水圧とは、どれぐらいの水圧に耐えられるかという指標で、もっとざっくり言うと、どれだけ濡れないかという指標です。
ちなみに、一般的な傘の耐水圧が450mmとされています。
テントの耐水圧は、一般的なものは大体1000〜3000mmというところでしょう。
テントにおける耐水圧の高さのメリット・デメリットは以下になります。
- 激しい雨でも浸水しない
- 冷気の侵入を防ぐ
- 通気性が悪いので夏場は地獄
- 結露が発生しやすい
耐水圧が高いほど生地は分厚く風も通さなくなるので高ければ高いほどいいというわけではありません。寒冷地でのキャンプや天候が不安定な山岳などは高い耐水圧が必要ですが、一般的な春夏キャンプで高い耐水圧のテントを使うと蒸し暑くて寝れない状況になります。
また、どしゃぶりでもない限りテント上部からの浸水の心配はまずありません。
テント上部は傘と同じように、水が下へ流れて行くからです。
耐水圧は、テントボトムに求めるのが正解です。グラウンドシートを敷いておけばボトムの浸水もそれほど心配ないと思いますけどね。
結論として、春夏のキャンプで高い耐水圧にこだわる意味はあまり無いです。
夏しか使わない場合は?
夏のテントで重要なのは、通気性です。通気性が悪い場合、日中のテント内は灼熱と化します。
日中はテント内にいることも少ないのでまだマシですが、真夏に通気性の悪いテントで寝るのはかなりの苦行です。夏場のテントは、風の通り道の多い、メッシュの多いテントにしましょう。
しかし、通気性が良くても風がなければ意味がありません。そういう場合はサーキュレーターを用意したり、最悪涼しい場所でキャンプするなどしましょう。
結露って何?

結露とは、テント内と外の温度差、湿度差により、水蒸気が凝固して水滴となる現象です。
朝、目が覚めたらテント内が濡れていたってことは、よくあることだと思います。これは雨が降ったのではなく、結露によるものです。
結露を防ぐには、テント内外の温度、湿度を同じにすればいいので、ベンチレーション(換気口)を開けたり、サーキュレーターを用いるなどして通気性を良くするのが大事です。
テントのサイズと使用人数の目安
テント選びで迷うのが、テントのサイズですよね。
一般的な目安として、メーカーが記載している『〜人用』という表記がありますが、これは一人あたりの就寝スペースである55cm✕180cmのサイズで計算されています。
仮に240cm✕180cmのテントであった場合、表記としては、4人用と表記できます。しかし、実際には4人で就寝するには窮屈です。
実際の快適使用人数は、『記載人数−1~2人』で考えましょう。
一応テントサイズごとの快適人数を表にしましたので参考にして下さい。※あくまで個人的な見解です。
サイズ | 使用人数の目安 | 実際の使用感(大人) |
---|---|---|
210✕120 | 1〜2 | 1人で快適 2人で狭い |
210✕180 | 2〜3 | 2人で快適 3人で狭い |
270✕270 | 4〜5 | 3人で快適 4人でちょうど 5人で狭い |
300✕300 | 4〜6 | 4人で快適 5人でちょうど 6人で狭い |
430✕300 | 6〜8 | 4人で超快適 6人でちょうど 8人で狭い |
テントのサイズは持ち運びと場所・設営さえ問題なければ大きいサイズを使っても全く問題ありません。
5人用テントを2人で広々と使ったっていいんです。
まぁ、大は小を兼ねるってことで。
小さいサイズでみんなでくっついて寝るのも楽しいですけどね(笑)
おすすめテント紹介

さて、それではおすすめのテントを紹介していきたいと思います。
ホントはもっと紹介したいんですが、あんまり多くてもアレなんで、使用人数毎のおすすめテントを3〜4個ずつ紹介します!
・ソロキャンプにおすすめのテント
中華ブランドNaturehikeのテントです。シングルウォールのAフレーム型テントです。優れたデザインと手頃な価格、そして優秀なスペックが魅力ですね。
中華製の商品は検品が雑なので、個体によっては壊れやすいものがあるので注意です。とはいえ、ソロテントは高価なものが多い中、コストパフォーマンスの良いテントです。
コールマンのソロツーリング用テントです。ダブルウォールのドーム型です。重さは4㎏と超軽量テントには劣りますが、立ち上げも可能な広い前室が魅力です。
ソロ用テントとしては圧倒的に安価なのが特徴のバンドックのツーリング用テントです。ダブルウォールのドーム型です。
安価ですがしっかりとした作りで十分な性能をもっているので、バイカーに人気です。
圧倒的低価格が魅力のソロテントです。
低価格・1㎏以下の軽さが魅力ですが、必要最低限のシンプルな作りなので耐水性や耐久性は期待しないでください。耐水圧に関してはほぼ期待できないので屋根がある場所やタープとの併用が基本です。
数回使えればOKといったニーズに合うならおすすめです。
ミリタリー感あふれる本格的なパップテント(軍用テント)です。
ソロキャンパーにはたまらない一品ではないでしょうか?
軍用テントを忠実に再現したタフな見た目とは裏腹にメッシュインナーなど実用性も抜群。
ポリコットン素材なのも高評価です。
・2人での使用におすすめのテント
良品を作っている中華ブランドMoonlenceのテントです。ダブルウォールのドーム型。
前室はありませんが、210✕210cmの広さに加え、収納サイズも小さく、基本スペックも高いので、非常にコスパのいいテントです。
みんな大好き鹿番長ことキャプテンスタッグのテントです。
低価格で基本を押さえた初心者にピッタリなテントです。
いかにもなカラーが気にならなければこれでいいと思います。
テントファクトリーのテントです。ダブルウォールのドーム型です。210✕210cmの充実の広さと、鮮やかな色がポイントですね。
セール時は価格もお手頃です。
ティピーテントの入門としておすすめなDODのテント。設営の容易さ、可愛いらしいデザインが魅力です。
3人用ですが大人2名だとこれくらいのサイズが快適だと思います。
最近のDODはホントにいいテントを作りますね。機能面デザイン面ともにGOOD。
テンマクデザインのぺ歩ライトはレトロなデザインのロッジ型テントです。
本体はポリコットンで通気性が良く、フライシートは1200㎜耐水圧なので雨にも強いという隙の無い二段構え。
設営も非常に簡単な構造になっているので1~2人のキャンプに最適です。
・3〜4人での使用におすすめのテント
コールマンで人気のテントといえばこちらのタフスクリーン2ルームです。
ダブルウォールの2ルーム型で広々としたリビングは、全面をメッシュパネルで使用できますから、通気性や虫対策もバッチリです。
DODの『エイテント』は個人的に今一番欲しいテントです。
まずA型テントでデザインが可愛い。ポリコットンも嬉しい。サイドポールのおかげで開放感強い。前面メッシュ可。
褒めだすとキリがないですがDODはほんとデザインが秀逸です。
DODのキノコテントはワンタッチ型のテントです。
ワンタッチ型のテントは見た目がイマイチなものが多い中、さすがDODといったかわいらしいデザインですね。
お手頃価格が魅力のキャンパーズコレクションのテントです。ダブルウォールのドーム型です。
前室スペースを開放して屋根のようにも出来ます。(キャノピー)
高価格帯と比べると見劣りするかもしれませんが、必要十分な機能を備えているエントリーモデルと言えるでしょう。
スノーピークのエントリーモデルである、アメニティドームです。
スノーピークは高価格なブランドですが、こちらのアメニティドームはエントリーモデルだけあってスノーピークの中では手頃な価格で購入できます。
・4人以上での使用におすすめのテント
Amazonベーシックのテントの魅力は何といっても価格。
ドーム型で4.6×2.7mのサイズのテントが一万円前後というのは驚異的。
最大8人まで寝れるサイズなので広々使う事が出来ます。
ayamayaのポップアップテントは設営時間の短さが最大のメリット
ポップアップテントなので放り投げて1分ほどで設営が完了します。
重量5.5㎏と軽いのも魅力ですね。
キャプテンスタッグの2ルームテント。
国内ブランドの中では2ルームテントとして最安の部類ですが、デザインや品詞も良さそうなのでオススメです。
国産テントの実力派ブランドである、ogawa(小川キャンパル)のテントです。
流行りのトンネル型の形状が特徴の全天候型テントは強度に優れ、全面メッシュ採用で快適なキャンプが可能です。
価格も品質も最高クラスのテントです。
最後に
テントの選び方は参考になりましたか?
ぜひとも自分にあったテントを見つけて、楽しいキャンプを過ごしてくださいね!