キャンプの冷蔵庫代わりといえばクーラーボックスですよね。
しかし、実はキャンプでも本物の冷蔵庫を使用することが可能なんです!
その名も3way冷蔵庫!
今回はアウトドアにおすすめな3way冷蔵庫のメリット・デメリット、そしておすすめ3way冷蔵庫を紹介します!
3way冷蔵庫とは?
出典:http://dogcamp.naturum.ne.jp
3way冷蔵庫とは、3種類の動力源が使用できる冷蔵庫です。
3種類の動力源とは、AC電源、DC電源、ガス(カセットガス)の事を指します。
コンセントのない屋外でも使用できるように、ガスが動力源として使用できるんですね!
どうしてガスで冷えるの?
出典:http://tokyopasserby.blogspot.jp
冷蔵庫内が冷える原理は冷媒の気化による吸熱効果です。
電気の場合は冷媒を気化させるのに圧力を使いますが、ガスの場合は冷媒を気化させるのにガスの火を使います。
燃やして冷やす、なんだか矛盾しているようですがガス冷却は昔からある方法で現在でもアウトドアシーンで使われています。
要するに電気とそんなに変わらないよ、という事だね!うんうん!
AC電源、DC電源って?
AC電源とは交流式、DC電源とは直流式のことです。
AC電源は一般的に家庭のコンセントから供給されているものです。家電は多くがAC電源ですね。
DC電源で身近なものは車のシガーソケットで使用するモノですね。シガーソケットに挿して使う充電器やFMトランスミッターなどがそうです。
キャンプで3way冷蔵庫を使うメリット

キャンプでクーラーボックスではなく3way冷蔵庫を使うメリットを紹介します。
欲しくなること間違いなしですよ!
カセットガスで冷える!
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3way冷蔵庫の最大の特徴はガス(カセットガス)を動力源に出来ることです!
CB缶1本で約24時間冷却可能という驚異的なコストパフォーマンスです。
また、変換器が付属しておりCB缶、OD缶どちらでも使用できるものもあります。
他のキャンプ道具にCB缶やOD缶を使用しているなら、燃料の互換性もあり非常に優秀ですね!
家、車内、キャンプ場で使える!
3way冷蔵庫は動力源がAC電源、DC電源、ガスの3種類というのは説明したと思います。
これはつまり、家、車内、キャンプ場のそれぞれで使用できるということなんですね!
キャンプ前日から食材などを家で冷やし(AC電源)、車に乗せて冷やし(DC電源)、キャンプ場に付いたらカセットガスで冷やす、という事が可能なんです!
また、3way冷蔵庫の冷却器にはアンモニア吸収式冷却器を使用しています。
吸収式冷凍機は静音・低振動なので夜も気になりません。
これは夢が広がりますなぁ。
自力で冷える!
当たり前ですがクーラーボックスと違い冷蔵庫なので自力で冷えます。
途中で氷を買い足しに行かなくていいんです!
キンキンに冷えたビールを3日目でも飲めるんです!
どうです?欲しくなってきませんか?
災害時の強い味方になる
災害大国ニッポンですから、備えあれば憂いなしです。
災害時は長期間のインフラ停止などがありえますので、アウトドア用品が活躍する場でもあります。
特にCB缶はカセットコンロなどで使用する機会が多いです。
CB缶で使用出来る3way冷蔵庫は長期間のインフラストップ時に心強い味方になってくれること間違い無しでしょう。
3way冷蔵庫の注意点

メリットだけでなくデメリットもしっかり把握した上で購入しましょう!
ガス以外は冷えがそこそこ
3way冷蔵庫は電気とガスどちらも使用できますが、ガス使用が本命な為に電気だと冷えがそこそこです。(家庭の冷蔵庫と比べて)
電気使用はメインではないということを理解してくださいね。
車内冷蔵庫として使うのがメインならば、ガスは諦めてAC/DCの2way冷蔵庫を買うのがおすすめです。それだとキャンプではなかなか使えませんが。
また、そこら辺の弱点は保冷剤を使用したりでカバーできます。
価格が高い、重たい
基本的に3way冷蔵庫は生産しているメーカーが少なく、価格が高いです。
30〜40リットルの冷蔵庫で4〜5万くらいします。これはなかなか手が出ませんねぇ。
とはいえ高価格帯のクーラーボックスはそれ以上の値段もザラですから、それらと比較すると価格面は気にならないかと思います。
また、重いです。15kg〜20kg位あります。中身をいれたらそれ以上です。
中身を入れた状態で運ぶのはなかなか骨が折れそうですね。
直射日光を避け、水平に置く
ガス冷却の冷蔵庫の宿命として、あまりに高温の場合実力を発揮できません。
真夏の炎天下に直射日光に当たるような場所に放置しては、流石に冷えません。
そこらへんはクーラーボックスと同じで涼しいところに置きましょう。
また、水平に置くことも大事です。適当に斜めに置いたりしないように。
おすすめの3way冷蔵庫

さて、それではおすすめの3way冷蔵庫を紹介していきましょう!
といっても国内では2種類しかないんですけどね。
Dometic (ドメティック) ポータブル3WAY冷蔵庫 31L
Dometic ポータブル3WAY冷蔵庫
サイズ:50×44.3×44(h)cm
コード長:AC約180cm, DC約230cm
重量:約14kg
容量:31L
電源:AC100V(50/60Hz), DC12V, CB缶
定格消費電力:75W (AC100V/DC12V)
冷却方式:(アンモニア吸収方式)
ガス消費量:12.3g/h(カセットガス250g 1本で約20時間稼動)
付属品:製氷トレイなど
使用可能温度:32℃
冷却能力:周囲環境温度マイナス25℃(Max)
ワインセラーなどを製造するドメティック社の3way冷蔵庫「combicool」です。
2017年6月、旧モデルの「mobilecool」から新モデル「combicool」となりました!
本体からはみ出ずにCB缶をセットできるため、スッキリしており収納性が高いです。その分容量はやや少ないですが。
冷却パワーの強・弱切り替え、上蓋をテーブルトレイとして使用可能、取り外し可能製氷トレイなど、使いやすさにこだわっています。
電源ケーブル等は本体背面とくっついており、忘れる心配はないですが、若干邪魔です。
メイドインハンガリーの小洒落たデザインもポイントですね。
エルロン 3way冷蔵庫 フロステル
エルロン 3way冷蔵庫 フロステル
サイズ:本体/W50×D49×H44.7cm
容量:42L(有効サイズ約40L)
重量:16.5kg
電源:AC100V、DC12V、CB缶、OD缶
定格消費電力:90W
ガス消費量:13g/h
付属品:アイストレイ/AC100コード/DC12Vシガーソケットケーブル/カートリッジ用レギュレーター/ガスホース/CB缶ブラケット
使用可能温度:32度
冷却能力:周囲環境温度マイナス25℃(Max)
原産国:中国
アウトドアガス製品ブランドのエルロンが販売している3way冷蔵庫です。ドメティックの対抗馬として数年前から販売されています。
ドメティックと比べると、ガス缶をホースで繋いで外付けするため本体サイズは同じ位ですが容量が大きいです。
出典:https://cyberlabo.naturum.ne.jp
ドメティックよりもコスパに優れた商品ですね。
邪魔になりがちなガスホースも、別途購入したソケットを装着することで取り外しが非常にスムーズになりおすすめです。
また、カートリッジ用レギュレーターにアダプターが付属しているので、CB缶・OD缶どちらでも使用可能です。
さらにこのレギュレーターを流用すればプロパンガス炊飯器をCB缶で炊飯する事も出来るようです。このレギュレーターは単体で買うとかなり高価なので非常にお得です。詳細は↓を御覧ください。
こちらのブログではいろんなカスタムを提案されているようなので、参考にしてみてください。
最後に
3way冷蔵庫はいかがでしたか?
アウトドアっていろんな面白い道具がありますよね!
エルロンの3way冷蔵庫に付属しているレギュレーターはかなり便利で、ガス式炊飯器での炊飯が手軽に出来たりするんです。
ガスの扱いには十分に注意した上で、より快適なアウトドアライフをお過ごしください。