FREETELのシムフリースマホ『Priori3』を購入したので、例の如くレビューしていきます!
今回はセールで税込み12000円程で購入できたのでラッキーです。ゲームをしないライトなスマホユーザーには必要十分といった性能で、格安スマホを検討されている方にはおすすめです!
今回はPriori3の気になる点をしっかりとまとめました。
シムフリースマホ「Priori3 LTE」の衝撃
11月20日にFREETELから発売されたシムフリースマホ『Priori3』ですが、そのコストパフォーマンスの高さに衝撃が走りました。
FREETELといえばスマホメーカー兼MVNO事業者でもある日本ブランドです。製造しているスマホは中国製ですが、徹底した管理体制で生産を行っているそうです。日本ブランドなので、中華ブランドよりカスタマーサービスなどに優れます。
Priori3 LTEはシムフリースマホ市場では異例の10万台売上を記録した『Priori2』の後継機で、ライトユーザー向けのツボを抑えた作りになっていて、税抜価格12800円で、LTEが利用できる他、背面カメラ800万画素やテザリング機能など、コストパフォーマンスに優れたスマホに仕上がっています。
スペック・特色
まずは、スペックを表に並べました。
スペック | Priori3 LTE |
---|---|
実売価格 | ¥13000〜¥14000(2015年12月) |
サイズ | 132mm × 65mm × 8.9mm |
OS | android 5.1 |
重量 | 120g |
ディスプレイ | 4.5inch 854×480 |
CPU | Quad core 1.0GHz 64bit対応 |
メモリ | 内部RAM:1GB ストレージ:8GB |
バッテリー | 2100mAh 取り外し:可 |
SIM | スロット数:2(標準SIM / micro SIM) SIMロックフリー |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n (2.4/5GHz) |
ネットワーク | 2G:GSM850/900/1800/1900MHz 3G:WCDMA 1/6/8/19 4G:FDD LTE 1/3/8/19 |
カメラ | 背面800万 前面500万 |
bluetooth | 4.0 LE(Low Energy) |
センサー | GPS搭載 (A-GPS対応) / 加速度センサー / 近接センサー / 光センサー / 電子コンパス |
特徴 | 全6色とカラーバリエーションが豊富 |
Priori3の特色はまずそのコストパフォーマンスの高さ。LTE通信が出来るスマホの中では最安クラスです。それに加えて背面カメラ800万画素やテザリング機能など、スマホユーザーが最低限欲しい性能はしっかりと兼ね備えています。
OSはAndroid5.1ですから、まだまだ長く使用できますね。
CPUの性能はクアッドコア1GHzで、メモリ(RAM)は1GBです。最近のスマホはどれもメモリ(RAM)が2GBあるのが普通ですが、LINEや電話、ブラウジングがメインのライトユーザーには1GBでも十分です。1〜2年前まではメモリ1GBが主流でしたから。
また、画面解像度は854×480と低いですが、画面サイズも4.5インチと小さめですからさほど気になりません。むしろそれによってバッテリー持ち、処理速度がスムーズになっていると考えられます。
容量は8Gと少ないです。とはいえもともとライトユーザー向けなので、容量はそこまで気にならないでしょうし、microSDカードで容量は増やせます。
※2016/3/1 追記
以前は出来なかったSDカードへのアプリ移動がアップデートにより可能になりました!
その他にもいろんな点が改善されたので、今回のアップデートによってPriori3はますます使い勝手が良くなりましたよ!
中華製スマホの危険性について
FREETELは国内ブランドですが、製造は中国メーカーに委託する形で行っています。ここで考えられるのが中華製スマホのバックドアなどによる危険性ですが、FREETELのミドルスペックスマホ『SAMURAI MIYABI』でも先日、危険性が指摘されました。
『MIYABI』にプリインストール(最初からインストール)されているアプリが中国と勝手に通信を行っていたそうです。この通信は(FREETELによると)アプリの広告配信機能によるものだったそうですが、この問題に対しFREETELはアップデートでのアプリ削除やHPでの謝罪など、迅速な対応で対処しました。
ここらへんの対応は国内ブランドならではの安心感がありますね。
Priori3は今のところそのような報告もなく、そもそもプリインストールされているソフトも殆ど無いので、危険性は少ないと思います。それにまぁ、情報化社会の現代では個人レベルの情報は既にガバガバだったりするので、あまり気にしてもしょうがないかなと思います。
中国ブランドのスマホに比べれば安心できるので、中国ブランドの多い格安スマホ市場では、FREETELは安心ですね。
実際に使用してみて
デザインはシンプルでGOOD!
外装はプラスチックですが、丸みを帯びたシンプルなデザインで、以外にも好印象でした。背面もブラックは指紋のつきにくいマットな仕上がりで安っぽさは感じません。カラーは全6色で、ブラックのみマットな仕上げになっています。カラー展開の多さも嬉しいポイントですね。
サイドはメタルフレームで、音量ボタン、電源ボタンもメタルの仕様でカッコいいですね。
microSDカードで容量が増やせ、アプリも移動可能!
microSDカードで保存容量は増やせますが、アプリをSDカードに保存することが出来ません。つまり、アプリは本体の8GB分しかインストール出来ません。恐らくこれがPriori3の一番のデメリットとなります。
もともとライトユーザー向けのスペックですから、ゲームを沢山インストールする方はいないと思いますが、一応注意して下さい。ゲームをしないのであれば、8GBあれば基本的なアプリは余裕で入ります。
また、写真や音楽ファイルなどは、SDカードに保存できますから安心です。
【朗報】2016年2月のアップデートにより今までは不可能だったSDカードへのアプリ移動が可能になりました!
これにより、写真や音楽以外の、容量を食うアプリ(ゲームやアプリ内ダウンロード型のコンテンツ)でも気にせずにダウンロードすることが出来ます!また、今回のアップデートではその他にもいろいろな変更があり、かなり使いやすくなった印象です。
処理速度はまぁまぁ
ネットサーフィンやライン、各種SNSを利用してみましたが、使用には問題ありませんでした。アプリ起動時のもたつきがあり、今までアイフォンなどのハイエンド機を使用していた方はレスポンスの遅さにストレスが溜まるかもしれません。
ゲームなどのアプリは使用していませんが、最近のゲームは推奨メモリが2GB必要であることが多いです。Priori3のRAMは1GBなので、ゲームは向いていないと思います。
他サイトのレビュー等を見ると、モンストやツムツムは動作はしますが、iPhoneなどのハイエンドモデルに比べるともっさりした重たい動きのようです。
もともとアプリも大してインストール出来ませんから、ゲームメインのユーザーはPriori3はやめておきましょう。
GPSと2点タッチの精度にやや難あり
さすがに安いだけあってGPSの精度と2点タッチの精度が微妙です。
コレによる弊害は主にグーグルマップなどの地図アプリで出るかと思います。動作自体はしっかりするのですが、GPS精度が悪いので、ナビモードにすると信号などで止まった時ワープすることが有ります(笑)
それと2点タッチの精度が悪いので、地図の拡大、縮小に手間取ることがあります。
スマホをカーナビとしても使用したいとお考えならPriori3はあんまり勧めないです。
カメラの画質はまずまず
カメラの画質はiphone6と同じ800万画素ですが、画素数だけでは語れないのがカメラです。とりあえず実際にプリインストールのカメラで撮影してみました。
適当に撮った写真で申し訳ないです。しかし画像は結構綺麗ですね!十分な仕上がりです。
また、このカメラにはHDD撮影モードなるものも有り、鮮やかな写真をとってくれるモードです。顔色が悪い時もこれでOK!
設定で天候状態を指定できるので、天気に合わせた明るさで撮影ができます。
片手で操作しやすい4.5インチ
最近のスマホは画面サイズは5インチ以上が主流ですが、Priori3は4.5インチと小さめです。手の小さい僕でも片手で操作が可能なサイズでした。
個人的にはスマホは携帯としての使用がメインなので、大きい必要は有りません。大きい画面で見たい場合は、タブレットを使うので。加えて画面サイズと解像度の値が小さいおかげで電池持ちが向上している点もメリットです。
解像度は気にならないレベル
解像度は高くないですが、前述のように画面サイズも小さいので、ほとんど気にはなりません。しかし、高解像度のスマホと並べて比較すると、やはり画質は粗いですが、個人的には全く気になりません。
とりあえずスクショを撮ってみました。普段使用する分にはこの解像度で全く問題ないと思います。
テザリング中でも待ち受け可能
Priori3はテザリングに対応しているので、モバイルルーターとしての使用も可能です。そこで疑問に思ったのが、テザリング中も着信は可能なのかということ。
FREETELに問い合わせてみたところ、テザリング中も着信可能とのことでした。Priori3をルーターとしての使用を考えている方は多いと思います。
ルーターと携帯の役割をコレ1台で済まそうと考えている方も安心です。
デュアルシム・両スロットLTE対応
Priori3はデュアルシム対応モデルです。デュアルシムとは、1台のスマホに2台のSIMカードを利用できる機能のことです。2枚のSIMを利用できるので、電話番号を2つ持ったり、データ量の節約に使うような利用が出来ます。
Priori3はどちらのSIMスロットもLTE対応ですので、高速通信を利用料に応じて切り替えるといった事が可能です。
また、一部サイトでは、国内では片方のSIMしか使えないと書いていますが、誤りです。実際には両スロットが3G/LTE対応で国内でも利用できます。(FREETELに確認済み)
標準SIMとmicroSIMがあり、他サイトでは標準SIMは海外用などと言われていますが、自分はwonderlinkの標準SIMを問題なく使用しています。
ただし、片方ずつ切り替えて使うので、同時に回線を利用することは不可能です。
デュアルスタンバイ(同時待ち受け)は不可
上記で示したように、Priori3はデュアルSIM対応ですが、同時待ち受けには対応していません。SIMを切り替えて片方ずつ利用する形になります。仮に音声通話SIMを2つ利用していた場合、使用していない方のSIMの番号は着信できません。
例えば、①テザリング用の無制限SIM or 大容量データSIMをメインで利用しながら、②090番号の音声通話SIMを利用する場合は、データSIMでテザリングしながら090番号の待ち受けは出来ません。(①を利用しながら②で待ち受けは不可)
そのような場合は、090への着信をIP電話に転送する方法が現状ベストな選択肢だと思います。(①のデータSIMにIP電話アプリを入れ、②の番号を転送する方法)
最初からデータSIMにIP電話だけでいいじゃんという気もしますが、やはり利便性の面から090番号を持ちたいという層も一定層いると思いますからね。
FREETELに確認をとったところ、使用していない音声通話SIMへの着信(②への着信)を、使用しているデータSIMのIP電話へ転送(①のIP電話に転送)は可能とのことです。(FREETELの音声通話SIMなら確認済みとのこと。)
自分でバッテリー交換可能
Priori3は、自分でバッテリー交換が可能です。バッテリーは別売りで2000〜3000円で購入可能ですから、ランニングコストが非常に安いですね。
通常、バッテリーの寿命は1〜2年です。バッテリー交換に修理を要する端末の場合、7000〜8000円の修理代が必要ですから、バッテリー交換せずに2年毎に新端末を購入することが多いです。
その点Priori3は低コストでバッテリー交換ができるので、長期間の使用ができますから、費用を抑えたいライトユーザーにはぴったりですよね。
対応バンド的にドコモ系MVNOが推奨
Priori3の対応バンドは4G(LTE)が1/3/8/19、3Gが1/6/8/19です。
この周波数はドコモ系の周波数に最も対応していますので、Priori3はドコモ系MVNOが推奨です。AU系MVNOも使用できないことはないですが、認識しないトラブルや、利用できる周波数が少ないためにAU系MVNOは利用しない方がいいです。
ドコモ系MVNOであればほとんどの事業者のAPNがあらかじめ登録されているので、利用するMVNOを選択するだけでOKです。
OTG非対応
OTGとは、(USB-On-The-Go)の略で、パソコンを介さずにUSB機器を相互に接続する規格のことです。OTG対応の場合、スマホにキーボートを接続したり、デジカメとプリンターを接続するといったことが可能になります。
Priori3はOTG非対応なので、キーボードをつないだり、USBメモリなどをつなぐことは不可能です。
最後に
格安スマホ、Priori3の魅力は伝わりましたか?
低価格でLTEが利用できるスマホとして、今後ますます売上を伸ばしていくと思います。
ライトユーザーにおすすめ!
僕自身、最初はZenfone2 laserを買うかどうかで迷っていたのですが、自分のスマホの利用範囲を考えた時に、Zenfone2程の性能はいらないという結論にたどり着いたので、Priori3を購入しました。
結論としては、非常に満足しています。
今まではスマホの選択肢としてはdocomo, softbank, au の3社から購入するのが一般的だったので、スマホの選択肢はヘビー / ライトユーザーに関わらず、ハイスペックなモデルしかありませんでした。
SIMフリーやMVNOの出現によって、ユーザーの選択肢が増えたのは喜ばしいことです。
これからは、ユーザーにあわせたスマホ選びをしていきたいですね。